リノベーション専門店 住宅の換気の重要性
2026年01月30日更新
現代の住宅において、換気は単に「空気を入れ替える」という以上の、極めて重要な役割を持っています。
昔の日本の家は「隙間風」が入る造りでしたが、現在の家は省エネのために**「高気密・高断熱」**で作られています。気密性が高い(=隙間がない)ため、意識的に換気をしないと、汚れた空気が室内に留まり続けてしまうのです。
住宅の換気が重要である主な理由は、大きく分けて以下の3点です。
1. 人の健康を守る(シックハウス・感染症対策)
汚れた空気は、住む人の体調に直接影響します。
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化学物質の排出(シックハウス症候群対策): 建材や家具、接着剤などからは、目に見えない化学物質(ホルムアルデヒドなど)が揮発しています。これらが室内に溜まると、頭痛やめまい、アレルギーを引き起こす原因になります。
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二酸化炭素濃度の上昇防止: 換気不足で室内のCO2濃度が上がると、眠気や集中力の低下、頭痛を引き起こします。
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ウイルス・細菌の希釈: 風邪やインフルエンザなどのウイルスが室内に滞留するのを防ぎ、感染リスクを下げます。
2. 家の寿命を延ばす(結露・カビ対策)
換気は、建物そのものを守るためにも不可欠です。
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結露の防止: 人の呼吸や料理、入浴などで、室内では毎日大量の水蒸気が発生しています。換気で湿気を外に出さないと、窓や壁の中で「結露」が発生します。
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カビ・ダニの抑制: 結露を放置するとカビが生え、それをエサにするダニが繁殖します。これらはアレルギーの原因になるだけでなく、壁内結露は木材(柱や土台)を腐らせ、家の寿命を縮める最大要因となります。
3. 一酸化炭素中毒の防止
ガスコンロや石油ストーブなどの燃焼機器を使用する際、新鮮な酸素が必要です。換気不足のまま燃焼機器を使い続けると、不完全燃焼を起こし、命に関わる一酸化炭素中毒になる危険性があります。
「24時間換気システム」は絶対に止めないでください
2003年の建築基準法改正により、現在の住宅には**「24時間換気システム」**の設置が義務付けられています。これは、窓を開けなくても機械の力で2時間に1回、家中の空気がすべて入れ替わるように設計された設備です。
よくある間違いとして、以下の理由でスイッチを切ってしまう方がいますが、これはNGです。
⚠️ 注意:24時間換気のスイッチを切ってはいけない理由
「寒いから」: 確かに冬場は寒い空気が入りますが、切ると結露リスクが急激に高まります。
「電気代がもったいないから」: 24時間換気の電気代は、月数百円程度です。家の劣化や健康被害のリスクを考えれば、切るメリットはありません。
まとめ:適切な換気のためにできること
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24時間換気は常時ONにする(台風などの特殊な状況を除く)。
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給気口(壁や天井にある空気の入り口)を家具でふさがない。
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フィルターの掃除を定期的に行う(目詰まりすると換気能力が落ちます)。
換気システムの種類(第1種換気や第3種換気)によって、お手入れの方法や冬場の寒さ対策が異なります。

