リノベーション専門店 リフォームとリノベーションの違いとは?定義から費用、選び方まで徹底解説!
2025年04月22日更新
こんにちは。ABCリノベです。
「家の古くなった部分を直したい」「もっと快適な住まいにしたい」と考えたとき、「リフォーム」と「リノベーション」という言葉を耳にする機会が多いのではないでしょうか。「なんとなく意味は分かるけど、具体的にリフォームとリノベーションの違いって何だろう?」と疑問に思っている方もいらっしゃるかもしれません。特に、工事の規模や費用に関わることなので、その違いをしっかり理解しておきたいですよね。
この記事では、混同されがちなリフォームとリノベーションの違いについて、それぞれの定義から、工事内容、費用相場、メリット・デメリット、法的な側面、そしてどちらを選ぶべきかのポイントまで、詳しく解説していきます。
この記事を読めば、以下のことが分かります。
- リフォームとリノベーションの明確な定義と目的の違い
- 工事の規模、期間、費用における具体的な違い
- デザインや間取り変更の自由度の違い
- 建築確認申請など法的な違い
- ご自身の状況に合った選択をするためのポイント
- それぞれのメリット・デメリット
「今の住まいを改修したい」「中古住宅を購入して自分好みに変えたい」と考えている方、特にリフォームとリノベーションの違いをしっかり理解して、最適な選択をしたいと考えている方にぜひ読んでいただきたい内容です。
リフォームとリノベーションの基本的な違いとは?
まず、リフォームとリノベーションの違いを理解するために、それぞれの言葉が持つ基本的な意味と目的を見ていきましょう。この二つの言葉は、目的や工事の規模において明確な違いがあります。
リフォームの定義と目的
リフォーム(Reform)は、英語で「改良する」「改善する」といった意味を持ちます。住宅においては、老朽化した部分や壊れた箇所を元の状態に戻す、または新しくすることを指します。いわゆる「原状回復」や「部分的な修繕・改修」が主な目的です。
具体的には、以下のような工事がリフォームに該当します。
- 壁紙の張り替え
- キッチン、浴室、トイレなど水回り設備の交換
- 外壁塗装や屋根の葺き替え
- 床材の張り替え
- 給湯器の交換
リフォームは、主にマイナスな状態(老朽化、故障など)をゼロの状態(新築時のような状態)に戻すイメージです。既存のものを活かしながら、部分的に機能を回復させたり、見た目をきれいにしたりすることが中心となります。
リノベーションの定義と目的
リノベーション(Renovation)は、英語で「刷新する」「修復する」といった意味です。住宅においては、既存の建物に大規模な改修工事を行い、元の状態よりも性能や価値を高めることを指します。単に修繕するだけでなく、間取りの変更、デザイン性の向上、断熱性や耐震性といった住宅性能の向上など、新たな付加価値を創造することが目的です。
具体的には、以下のような工事がリノベーションに含まれることがあります。
- 間取りの大幅な変更(壁の撤去・新設、部屋数の変更など)
- 構造躯体(骨組み)を残して内装・外装を全面的に刷新
- 水道管や電気配線などインフラ設備の更新
- 断熱性能や耐震性能の向上工事
- デザインコンセプトに基づいた内装・外装の全面的な変更
リノベーションは、既存の建物をベースにしながらも、ゼロの状態からプラスの状態へ、住まい手のライフスタイルや好みに合わせて、より快適で価値のある空間へと生まれ変わらせるイメージです。リフォームとリノベーションの違いは、この「新たな付加価値を創造するかどうか」という点にあります。
工事内容で見るリフォームとリノベーションの違い
定義や目的の違いを踏まえ、次に工事の規模、期間、費用、そしてデザインの自由度といった具体的な側面からリフォームとリノベーションの違いを見ていきましょう。
工事の規模と範囲の違い
リフォームは、前述の通り、部分的な修繕や設備の交換が中心となるため、工事の規模は比較的小さく、範囲も限定的な場合が多いです。例えば、「キッチンの交換だけ」「壁紙の張り替えだけ」といったピンポイントな工事がリフォームにあたります。
一方、リノベーションは、間取り変更や性能向上などを含む大規模な改修が中心となります。時には建物の骨組み(構造躯体)だけを残して、内外装や設備を全面的に刷新することもあります。工事の範囲は家全体に及ぶことも少なくありません。これが、工事規模におけるリフォームとリノベーションの大きな違いです。
工事期間と費用の違い
工事の規模と範囲が異なるため、当然ながら工事期間と費用にもリフォームとリノベーションの違いが現れます。
リフォームは、工事内容にもよりますが、数日~数週間程度で完了することが多く、費用も数十万円~数百万円程度が一般的です。部分的な工事であれば、比較的短期間かつ低コストで実現可能です。
リノベーションは、大規模な工事となるため、工事期間は数ヶ月単位に及ぶことが多く、費用も数百万円~数千万円と高額になる傾向があります。解体工事や構造補強、断熱改修などが含まれる場合は、さらに期間と費用がかかります。費用面でのリフォームとリノベーションの違いは、計画を立てる上で非常に重要です。
デザインや間取り変更の自由度の違い
デザインや間取り変更の自由度も、リフォームとリノベーションの違いを考える上で重要なポイントです。
リフォームは、基本的に既存の間取りや構造を前提とした改修になるため、デザインや間取り変更の自由度は比較的低いと言えます。設備の変更や内装材の変更で雰囲気は変えられますが、根本的な空間構成を変えることは難しい場合が多いです。ただし、既存の良さを活かしたい場合には適しています。
リノベーションは、間仕切り壁の撤去や新設、水回りの位置変更など、間取りを自由に変更できる可能性が高いのが特徴です。デザインコンセプトに合わせて、内装材や設備、照明などをトータルコーディネートし、理想の空間をゼロから創り上げることができます。ライフスタイルの変化に合わせて住まいを最適化したい場合には、リノベーションが有力な選択肢となるでしょう。この自由度の高さが、リフォームとリノベーションの魅力的な違いの一つです。
法的な観点から見たリフォームとリノベーションの違い
あまり知られていないかもしれませんが、法的な手続きにおいてもリフォームとリノベーションの違いが存在する場合があります。特に注意が必要なのが「建築確認申請」です。
建築確認申請が必要になるケース
建築基準法では、建物を建てたり、一定規模以上の増改築や大規模な修繕・模様替えを行ったりする際には、「建築確認申請」を行い、建築主事または指定確認検査機関の確認を受ける必要があります。
リフォームの場合、壁紙の張り替えや設備の交換といった小規模な工事であれば、基本的に建築確認申請は不要です。
しかし、リノベーションの場合、特に「主要構造部(壁、柱、床、はり、屋根又は階段)の一種以上について行う過半の修繕・模様替え」に該当するような大規模な工事を行う際には、建築確認申請が必要になることがあります。また、増築を伴う場合や、防火地域・準防火地域で特定の工事を行う場合なども申請が必要となる可能性があります。
建築確認申請が必要かどうかは、工事内容や建物の状況によって判断が異なります。大規模なリノベーションを検討する場合は、必ず専門家である施工会社に相談し、法的な手続きについても確認することが重要です。これも見落としがちなリフォームとリノベーションの違いと言えるでしょう。
どちらを選ぶべき?リフォームとリノベーションの選び方のポイント
ここまでリフォームとリノベーションの違いを様々な角度から見てきました。では、実際にどちらを選ぶべきなのでしょうか?ここでは、選択のヒントとなるポイントをいくつかご紹介します。
現状の不満点や目的で考える
まずは、今の住まいに対してどのような不満があり、改修によって何を実現したいのかを明確にしましょう。
- 部分的な不満解消や設備の更新が目的の場合 → リフォーム
- 例:「キッチンが古くなったので新しくしたい」「お風呂をユニットバスにしたい」「壁紙が汚れてきたので張り替えたい」
- 間取りの変更やデザインの一新、性能向上など、住まい全体を刷新したい場合 → リノベーション
- 例:「子供が独立したので、部屋数を減らしてリビングを広くしたい」「中古住宅を購入して、自分たちのライフスタイルに合った空間にしたい」「冬寒い家なので、断熱性を高めて快適に暮らしたい」
目的を明確にすることで、リフォームとリノベーションの違いを理解した上で、より適切な選択ができます。
予算と将来設計で考える
予算と将来のライフプランも重要な判断材料です。リフォームとリノベーションの違いは費用面で大きいことを思い出してください。
- 予算を抑えたい、一時的な修繕で良い → リフォーム
- 費用はかかっても、理想の住まいを実現したい、長期的に快適に暮らしたい、資産価値を高めたい → リノベーション
将来的に住み替えの可能性があるのか、それとも長く住み続けるのかによっても選択は変わってきます。リノベーションは初期費用が高くなりますが、断熱性向上による光熱費削減や、将来的な資産価値向上につながる可能性もあります。
中古住宅購入時の注意点
中古住宅を購入してリフォームやリノベーションを行う場合、建物の状態を事前にしっかり確認することが重要です。特にリノベーションを前提とする場合は、構造上の問題や劣化状況によっては、想定以上の費用がかかる可能性もあります。信頼できる専門家(ホームインスペクターなど)に調査を依頼することも検討しましょう。物件探しと並行して、リノベーション会社に相談し、リフォームとリノベーションの違いを踏まえた上で、どのような改修が可能か、概算費用はどのくらいかを確認しておくと安心です。
リフォームとリノベーションのメリット・デメリット比較
最後に、リフォームとリノベーションの違いをメリット・デメリットという観点から整理してみましょう。
リフォームのメリット・デメリット
メリット:
- 費用を比較的抑えられる
- 工事期間が短い
- 住みながら工事を進められる場合がある
- 気になる箇所だけをピンポイントで改修できる
デメリット:
- デザインや間取り変更の自由度が低い
- 根本的な問題(断熱性、耐震性など)の解決にはなりにくい
- 見えない部分(構造、配管など)の劣化に対応できない場合がある
リノベーションのメリット・デメリット
メリット:
- デザインや間取りの自由度が高い
- ライフスタイルに合わせて理想の空間を実現できる
- 住宅性能(断熱性、耐震性など)を向上させられる
- 配管や配線なども一新できる
- 物件の資産価値を高められる可能性がある
デメリット:
- 費用が高額になる傾向がある
- 工事期間が長い
- 工事期間中の仮住まいが必要になる場合が多い
- 建物の状況によっては希望通りの改修ができない場合がある
- 建築確認申請など法的な手続きが必要になる場合がある
これらのメリット・デメリットとリフォームとリノベーションの違いを総合的に比較検討し、ご自身の状況に最適な選択をしましょう。
まとめ
今回は、リフォームとリノベーションの違いについて、定義、工事内容、費用、期間、法的側面、選び方のポイント、メリット・デメリットなど、様々な角度から解説しました。
簡単にまとめると以下のようになります。
- リフォーム:老朽化した部分を元に戻す、部分的な修繕・改修。費用は抑えめ、工期は短め。
- リノベーション:大規模な改修で新たな価値を加える。間取り変更や性能向上が可能。費用は高め、工期は長め。
どちらが良い・悪いということではなく、目的や予算、建物の状況に合わせて適切な方法を選ぶことが大切です。リフォームとリノベーションの違いを正しく理解し、後悔のない住まいづくりを進めてください。
八戸市でリノベーション・リフォームを検討している方は、是非この記事を参考にしてください!
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